どんな分野の仕事にも言えることですが、とりわけプログラマにとってスキルの向上は非常に重要な作業です。コードの記述に要する時間がそのまま業務の進捗に反映されるため、少しでも早くプログラミングができるように日頃から十分に訓練を積んでおく必要があります。
それではプログラマはどのような姿勢で自分の仕事と向き合えばいいのでしょうか。講演活動を積極的に行っているエンジニア達が、プログラマのスキル向上をテーマに興味深い言葉を残しています。スキルアップに悩んでいる方は、ぜひ彼らの提言を参考にしてみてください。
あるエンジニアは、プログラマの仕事に携わる中で、「自分の書いているコードが本当に良いコードなのか」と常に悩んできたと言います。もちろんプロである以上、正確なプログラミング技術が求められるのは当然のことですが、理想主義に陥って自分を追い詰めるのは良くないとアドバイスしています。
その理由は、この世に完璧なコードなど絶対に存在しないからです。どんなに綺麗に整ったコードにしても、ケチをつけようと思えばいくらでもつけられます。完璧なコード=記述すべきコードという発想を捨てなければなりません。プログラマに求められるのは、最低限きちんと動作するコードです。もちろん容量も計算できるようになることが望ましいですが、あまり考えすぎて手が止まってしまうのは問題です。重要なのは、バグが見つかった時にそれを素早く修正すること。必要以上に目標を高く上げすぎないことが大切です。
プログラミングと向き合う上で、「コーディングは一回で成功させなければならない」という無意味な強迫観念を捨てることが非常に重要です。一発で完成させなければならないと思い込んでしまうと、確実にプレッシャーで手が止まってしまうからです。コードの記述は後から何度でも修正がきく作業です。もし間違いがあったのなら、その都度手直ししていけばいいだけの話です。「正解」という幻想を追い求めることなく、まず手を動かすことから始めましょう。自分の思考をアウトプットしていく中で進むべき道が見えてくるはずです。
プログラミングは椅子に座ってコンピュータ相手に黙々と行う作業ですが、室内に閉じこもってばかりではなく、社外のエンジニアと積極的に交流を持つことも大切だと多くのエンジニアは提言しています。様々な出会いを通じて新しい発想が浮かんでくることもあり、自己の成長に繋がる可能性があるからです。
また、プログラミングを学ぶ際には、参考書に頼りすぎないことも大切です。専門書を手元においておくと、困ったときにすぐに手を伸ばしてしまう癖からなかなか脱却できず、いつまでたってもプログラマとして成長しません。覚えた技術は積極的にアウトプットし、時には思い切って本を捨ててしまいましょう。その決断力がプログラマの成長を後押ししてくれます。
プログラミングを勉強している中で、独学に限界を感じている人や、スクールに通う費用や時間がない人にオススメなのが、オンラインのプログラミング学習サービスです。アメリカを中心に急速に普及しているWebサービスで、無料で利用できるサービスが多いのが特徴。日本語対応版もあります。費用がかからず、オンラインなので自分の都合のよい時間に学習できて、ゲーム感覚でプログラミングを習得できます。おすすめのサイトをいくつかピックアップして紹介します。
ここで紹介するプログラミングスキル向上のコツは、まじめなプログラマほど陥ってしまいそうなプログラミングの罠にも通じるポイントです。プログラミングは繊細な作業であり、コードの美しさは完成後のバージョンアップや不具合修正などにも大きく影響する重要なポイントでもあります。しかし、最初から完璧を求めすぎてしまうと、プログラミング作業は遅々として進まなくなってしまいます。コードは後から書き直すことができるので、まずは手を動かすことが大切です。
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