Frameworkとはプログラミングのなかで一般的な機能をもった共通コードを選択的に上書きしたり特化させたりすることで特定の機能をもたせようとすることです。使い勝手のいい機能を用意してくれており、それをもとに作業できます。難解なプログラムスキルが求められることも簡単に組込むことができるので、上手に利用すれば効率的に開発を進めることができます。例えば、Ruby on Railsはライブラリがたくさんあり、コミュニティが活発で速いようです。CMSに関しては、昔は数人で1ヶ月かけて作っていましたが、今ではRailsとプラグイン(ActiveAdminなど)、scaffoldを使えば、1人でその日のうちにできてしまいます。そのくらい速く高度なことができるのです。しかし、既に決められた形のものを使うということでデメリットも生じます。柔軟性がないので、利用しない部分があるのに排除できなかったり、全て似たような仕上がりになったりしてしまいます。そのようなデメリットはありますが、早く高度なものが作れる便利なツールなのです。
では、そのFrameworkを初心者が使いこなすことができるのか、といわれると答えはノーです。いくらあらかじめ用意されているといえども、その技術を知っている人が使うことが前提として作られているからです。ブラックボックスのように入力すれば何か知らないけれど上手くいった、とまで簡素ではありません。動かしたい形で動かすことができたとしても分からない問題が起きてしまったら修正のしようがないので、使いこなせているとは言い難いですよね。プログラミング技術あってのFrameworkであり、効率化なのです。
「よく使うなら先にFrameworkを勉強してしまえばできることが広がる」と考えてプログラミング初心者がFrameworkの勉強をしてしまうことがありますが、それは逆に非効率的なことなのでやめたほうがいいと思います。まず、先にFrameworkから勉強しようとすると、いらない知識まで詰め込まなければならなくなります。デメリットして先述しましたがFrameworkには利用しない部分も含まれています。初心者でなくても知らないものが含まれていることもあります。よって、Framework全体を勉強する、という方法は必然的に必要でない知識まで詰め込みながら習得していくことになります。これは本当に必要なものを学習してその都度必要となる知識を増やしていくのに比べると、必要な時間が多く、覚えたもののわりに応用が利かないという状態になりやすいのです。加えて、分かっていないまま使って、対処できない問題を抱えるということも防げます。したがってプログラミング初心者はFrameworkの勉強をしない方が良いのです。
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ここで紹介するプログラミングスキル向上のコツは、まじめなプログラマほど陥ってしまいそうなプログラミングの罠にも通じるポイントです。プログラミングは繊細な作業であり、コードの美しさは完成後のバージョンアップや不具合修正などにも大きく影響する重要なポイントでもあります。しかし、最初から完璧を求めすぎてしまうと、プログラミング作業は遅々として進まなくなってしまいます。コードは後から書き直すことができるので、まずは手を動かすことが大切です。
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